夜獣3-Sleeping Land-
今日はストーカー女がおらず、年配の女が番台を務めていた。
僕としても、都合がいい。
銭湯から出ると、渚と鉢合わせする。
髪が少し濡れているところ、まだ乾かしきっていない。
「今度から余計な気は使うな」
「はい」
風邪を引かれては余計な時間を使う。
僕達は家に帰る。
家に帰れば、ドライヤーで髪を乾かし始めた。
僕は座り込み、外の様子を見ていた。
季節が変わっても、状況は変わらない。
変わったといえば、目の前の渚と二人暮しをした点だ。
それに、何の意味があろうか。
幾ら、戦い続けたところで本来の目的に到達できなければ、意味はない。
だが、幾らでも戦い続けなければ強くはなれない。
強くなるとは、怠けることでは到底手に入らない。
逃げ道は必要ない。
闘う事が復讐において必要な全てだ。
「耕一さん」
渚の声により意識を戻し、窓から視線を移した。
家には机がなく、畳の上に置かれた晩飯。
白飯に味噌汁、軽い炒め物だ。
「行儀が悪くて、すいません」
「どうでもいい。いただきます」
手を合わせて、食事を勧める。
不味くはない。
あくまで普通だ。
僕としても、都合がいい。
銭湯から出ると、渚と鉢合わせする。
髪が少し濡れているところ、まだ乾かしきっていない。
「今度から余計な気は使うな」
「はい」
風邪を引かれては余計な時間を使う。
僕達は家に帰る。
家に帰れば、ドライヤーで髪を乾かし始めた。
僕は座り込み、外の様子を見ていた。
季節が変わっても、状況は変わらない。
変わったといえば、目の前の渚と二人暮しをした点だ。
それに、何の意味があろうか。
幾ら、戦い続けたところで本来の目的に到達できなければ、意味はない。
だが、幾らでも戦い続けなければ強くはなれない。
強くなるとは、怠けることでは到底手に入らない。
逃げ道は必要ない。
闘う事が復讐において必要な全てだ。
「耕一さん」
渚の声により意識を戻し、窓から視線を移した。
家には机がなく、畳の上に置かれた晩飯。
白飯に味噌汁、軽い炒め物だ。
「行儀が悪くて、すいません」
「どうでもいい。いただきます」
手を合わせて、食事を勧める。
不味くはない。
あくまで普通だ。