いいもんやるよ
両手にこれでもかというくらい
パンを抱えて
階段を上がる
通り過ぎると必ず私をみてくる
まあ普通ひくよね
とほほ…
食堂のおばさんも
「そんなに食べるの?」
って目が飛び出しそうだったし
まあこれだけ買えば文句は
ないでしょ!
バリエーションもあるし!
自腹だけど…
…にしても今にもパンが落ちそう
早く教室に帰らなきゃ
階段をのぼりきり角を曲がろうとしたら
ドンっ
誰かに思い切りぶつかり
私とパンは床に転げた
「ご ごめん大丈夫?」
「だ大丈夫です」
差し延べられていた手をつかんだ
するとグイッと引っ張り
私を起こす
キーンコーン…
同時にチャイムがなり
授業が始まった