いいもんやるよ
「葵!」
扉が壊れるんじゃないかというくらい勢いよく開ける
そいつの顔はハンパなく
恐ろしい形相で
「…す すみません!」
そいつの顔をみた途端
思わず土下座して謝ってしまう
「どうしたの!葵ちゃん」
その状況に渡瀬君は驚き
土下座をしている私に声をかける
「授業さぼって
男といちゃつくとは
いい度胸じゃねーか」
いや…いちゃついてなんかない
てかお前こそ授業はどうしたんだよ
「パンも買ってきてねーし」
「か買ってきてます」
机の上に置くパンを指差した
「まーいい」
そういうと私に近づき無理矢理手首を持って引っ張る
「ちょ!」
痛い
「痛がってるよ」
渡瀬君は奴の腕を持ち
奴をとめた
や やばい 渡瀬くん
奴を怒らせないでぇ
貴方が殺されてしまう
「あっ?うるせぇよ
俺に指図すんな
行くぞ」
無理矢理渡瀬君の腕を払いのけ
私達は保健室を出た