いいもんやるよ
無理矢理連れていかれる所は
だんだんと普段使われない
教室かある廊下
そこを進んで行き
第一数学学習室という
教室に連れ込まれた
すると手を離し
「あいつ誰?」
「さっき知り合った人です」
「あ?」
「パン買って教室帰る途中ぶっかって助けてくれた人です」
「なんで授業休んだ」
「…チャイムなってパンいっぱい持ってて入りずらかったからです」
「は?意味わかんねー」
いや わかれよ
両手に抱えてしかも授業中に
ずかずか入れるほど度胸ねーよ
「なんで仲良さそうにしてんだよ」
いや 仲良くしたら悪いの?
「なんでっていわれても」
「なに名前で呼ばれてんの?」
「そんなこといわれても」
…わけがわからない
「あの…帰りませんか?」
なんでこんなところに
つれてこられなきゃいけないの
私は扉を開けようとした
「まじムカつく」
そういって私の肩を思い切り引いた
「うわぁっ!!」
思わずこけそうになる私は
気づくと奴の腕の中だった