くるきら万華鏡
保健室で、皆人くんと諸井先生は、ただ話していただけかもしれない。
『大丈夫?』とか、『病院行ったほうがいいんじゃない?』とか… そんなたわいもない教師と生徒の会話を交わしていただけ、そう信じたい。
でも…
その後、諸井先生の英語の授業後、諸井先生が私を呼びつけて、
「この前のテスト、持ってきてくれる? 荒川先生に相談してみたんだけどね、今回は見逃してあげたらいいって、そうおっしゃってくれたのよ。平澤さん、良かったわね。」
と、今まで見たこともないような、優しい、艶々した笑顔でそう言った。
その時確信した。
皆人くんは、あの日保健室で、諸井先生に対して好意的にふるまったのだと。
もしかしたら、抱いたのかもしれない。
そんなこと考えたら、気が狂いそうになった。
『大丈夫?』とか、『病院行ったほうがいいんじゃない?』とか… そんなたわいもない教師と生徒の会話を交わしていただけ、そう信じたい。
でも…
その後、諸井先生の英語の授業後、諸井先生が私を呼びつけて、
「この前のテスト、持ってきてくれる? 荒川先生に相談してみたんだけどね、今回は見逃してあげたらいいって、そうおっしゃってくれたのよ。平澤さん、良かったわね。」
と、今まで見たこともないような、優しい、艶々した笑顔でそう言った。
その時確信した。
皆人くんは、あの日保健室で、諸井先生に対して好意的にふるまったのだと。
もしかしたら、抱いたのかもしれない。
そんなこと考えたら、気が狂いそうになった。