くるきら万華鏡
「ねぇ、保健室で諸井と何したの? 何したのよ!」


 皆人くんの胸ぐらに掴みかかって、泣き叫んでいた。


 怒りと悲しみと悔しさと、色々な感情が入り混じって、どうにも止められなかった。


 皆人くんは、私にされるがままで、一切抵抗しなかった。


「俺が諸井と何しようが、俺の勝手だろ? 多恵ちゃんには関係ない。それに諸井…




 良かったよ。




 たまには年上もいいよね!?」


 そう言って、薄っすら笑った。


 その微笑は、どこか悲しげで…


 まるで泣いてるようでした。


< 130 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop