くるきら万華鏡
有坂くんの机の上には、いつも何も置かれておらず、まっさらな状態。
その上に、腕を組むように置いて、それを枕にゆったりと頭をもたげて、気持ちよさそうにスヤスヤ眠る。
寝顔も… ドキドキして直視できないほど、キレイ。
ある日、『生物』の授業中、急に有坂くん、何もない机の上にどこからかルーズリーフを1枚取り出して置き、ついでに布製の小さな筆箱も取り出した。
筆箱持ってたの? って、ちょっとびっくり…
そして有坂くんは、筆箱から鉛筆1本抜き出して、一心不乱に何かを描き始めた。
絵心あるのかしら? と、授業の合間に時々チラ見。