くるきら万華鏡
「多恵が言いたいこと、わかるよ、本当にゴメン。」
上目遣いで申し訳なさそうに私を見詰める奈緒は、同性の私から見てもとても魅力的。
「昨日ね、学校帰り、皆人くんが彼女に別れ話持ち出されているとこに遭遇しちゃったの。」
動揺しすぎて言葉を失った私に、奈緒が聞いてもいないのに、事のいきさつを言い訳がましく話し始めた。
「『チャンス』って思っちゃったんだよね。」
何が『チャンス』だ、ふざけんな!って苛立つもやっぱり言葉が出ない。
「彼女が去って、一人残された皆人くんに駆け寄って、『私と付き合って』って、気付いたら私言ってて…、ほんと何であんなこと… 出会いがしらの正面衝突、事故ったって感じ!?」
そう言って奈緒は気まずそうに微笑む。
上目遣いで申し訳なさそうに私を見詰める奈緒は、同性の私から見てもとても魅力的。
「昨日ね、学校帰り、皆人くんが彼女に別れ話持ち出されているとこに遭遇しちゃったの。」
動揺しすぎて言葉を失った私に、奈緒が聞いてもいないのに、事のいきさつを言い訳がましく話し始めた。
「『チャンス』って思っちゃったんだよね。」
何が『チャンス』だ、ふざけんな!って苛立つもやっぱり言葉が出ない。
「彼女が去って、一人残された皆人くんに駆け寄って、『私と付き合って』って、気付いたら私言ってて…、ほんと何であんなこと… 出会いがしらの正面衝突、事故ったって感じ!?」
そう言って奈緒は気まずそうに微笑む。