くるきら万華鏡
奈緒がぎこちなく、ニコリとした。
私は、無表情のまま、奈緒を避けるように視線を落とした。
奈緒は、こんな意地っ張りで、ズルくて、根性悪くてどうしようもない私なんかと、未だに友達に戻りたいと思ってくれているようで、奈緒がそんな素振りを見せる度、心が痛む。
私だって本当は奈緒が大好きだ。
だけど、それ以上に有坂くんが好きだから… だから、奈緒と一緒にいるのはきっと酷く辛いだろうから、もう友達ではいられない。
私って最低…。
チラリと有坂くんの後頭部に視線をやると、再び目を伏せて、小さく溜め息をついた。
私は、無表情のまま、奈緒を避けるように視線を落とした。
奈緒は、こんな意地っ張りで、ズルくて、根性悪くてどうしようもない私なんかと、未だに友達に戻りたいと思ってくれているようで、奈緒がそんな素振りを見せる度、心が痛む。
私だって本当は奈緒が大好きだ。
だけど、それ以上に有坂くんが好きだから… だから、奈緒と一緒にいるのはきっと酷く辛いだろうから、もう友達ではいられない。
私って最低…。
チラリと有坂くんの後頭部に視線をやると、再び目を伏せて、小さく溜め息をついた。