くるきら万華鏡
空虚な告白
いったい有坂くんは、夜、何をしているのでしょう?
このままでは、ろくな会話も交わさないうちに、私の『となりのミナト』生活が終焉を迎えてしまいます。
今日もスヤスヤと眠る、天使のような有坂くんの寝顔を見詰めながら、授業そっちのけでそんなことを考えていた。
そして、何気なく教室を見回して、あることに気付いた。
廊下側の一番前の席、同じくすやすやと深い眠りに落ちている男子を見つけたのだ。
有坂くんの無二の親友、丸山くん。
ああ… そういうことかぁ…
この二人、夜な夜なつるんで遊び耽っているんだ… って納得。