くるきら万華鏡
再び天使の寝顔へと視線を戻す。
可愛いです、食べちゃいたいくらい… って、また私の思考、変態チック。
今回の有坂くんは、珍しく私の方に顔を向け眠っていた。
『さてと、寝よ』って感じで眠りに付くときは、いつも意識的に顔を窓へと向けるのだけど、先程の有坂くんは、突然の睡魔に襲われたようで、いきなりパタリと机の上に頭を落とした。
そして、腕枕もなし、両手がダラリと肩から下にぶら下がっている。
昨日はどんな夜遊びをしたんだろ?
よほどお疲れのご様子。
有坂くんは、いつもチャイムが鳴るまで目を覚まさないから、安心してその寝顔を眺められる。
正に… 至福の時。