くるきら万華鏡
「やめる。」


 そう一言だけ捨てるように吐いて、自分の席に戻った。


 有坂皆人の隣、窓際から二番目、一番後ろ。


 ここは私の特等席。


 永遠に席替えがないことを願って、毎晩寝る前に神頼み。


 それは今後も変わらない、変えるつもりはない。


 たとえ、有坂くんが奈緒の彼氏になったのだとしても…






< 4 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop