くるきら万華鏡
「皆人くんは、エッチがしたいだけじゃない。」


 泣きながら、奈緒が有坂くんに、不満をぶつけた。


 不満を言えって言ったの、有坂くんだしね。


「奈緒… それどういう…」


「会ってセックスするだけなんて、そんなの彼女じゃない! ただのセフレじゃない!!」


 奈緒はそう言うと、火が点いたように激しく泣き出した。


「そうなの?」


 あろうことかこの状況下で、有坂くんは助けを求めるように私を見た。


 『会ってエッチするだけは、彼女じゃなく、セフレ』その是非を今、私に問うか?


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