舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
起きた瞬間、自分は病院にいるんだと瞬時に悟った。


白い天井が見え、ベッドに横になり、そして腕には点滴の針が刺さっていた。


右手の方をみるとミルクティー色の髪が見えて、私は驚いた。



「怜音…」



右手を少し動かすと、怜音はゆっくりと顔を上げて「うーん」といいながら両手をあげて伸びをした。



「おはよ」



「…おはよう」



首を回して「よく寝た」と言う怜音を見て私は昨日のことを少しずつ思い出した。


< 126 / 217 >

この作品をシェア

pagetop