舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
怜音はまた、私を部屋の前まで送り、去って行った。



本当に、どうしてこんな私にここまでしてくれるのかがわからない。



私は怜音に大金をつぎ込んでいるわけでもなければ、つぎ込めるほどのお金もない。


それどころか、怜音にお金を工面してもらっている方だ。



熱いシャワーを浴びながら、考えるのは怜音のこと。




怜音にとって私は、一体どういう存在なんだろう。
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