舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
シャワーを浴びたらすぐにレッスン場に向かった。


逃げちゃだめだ。


この道は、自分で決めた道、両親の反対を押し切って進んだ道。


何があっても、あきらめちゃいけない。


レッスン場に着くと、先生しかおらず、少しホッとした。


「先生」


「あ…奈々。こんにちは」


「こんにちは。先生…お願いがあるんですけど、少しの間一人でレッスンさせていただけませんか?」



私がそう言うと先生は何か悟ったような表情を浮かべて、『じゃあ、お昼ご飯食べてくるね』と言ってレッスン場を出て行った。

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