舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「奈…」


プルル…♪


「ごめん…」



なにか言おうとした怜音の携帯がなり、立ち上がって電話に出た。



「もしもし…こんばんは。いつもありがとうね。…ん?ゴメン、今日は…」



話し方からして、太い客だということがわかる。


ナンバーを外れても、怜音目的の客は多く、今でも怜音を指名するかねてからのファンがたくさんいるようだと保っちゃんから聞いたことがあった。


< 177 / 217 >

この作品をシェア

pagetop