舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「後ろ向いてるから、着替えな?」


そう言って怜音は腕を組みながら背を向けた。


私はほわほわのバスローブのひもを解き、怜音に投げられたTシャツを身に付けた。


私にしては少し長いけれど、どうやっても下着が見えてしまうので、布団に入ってから怜音に声をかけた。



「い、いいよ」


「ん」


怜音は振り返ってベッドに近づき、私の右隣に入ってきた。


サイドテーブルの上にあったリモコンで部屋の照明を消し、怜音も布団をかぶって横になった。


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