舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「今まで感じたことないくらい、ドキドキさせてやる」


そう言って怜音は私にキスをした。


もうすでに、ドキドキしてるってわかってるのに、さらにドキドキさせて、この私をどうしようって言うんだ。


二回目のキスは、明らかに一回目のキスとは違う大人のキス。


怜音の体温がわかるくらい、深いキスだった。


「あっつ…」


そう言って怜音は唇を離して、私の手首をつかんだ。


「な、なに…?」


「今日はここまでにしよっか?もうここが持たねーだろ?」


怜音はそう言って私の胸をとんとんと叩いてから横になった。


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