舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
目を開けると、怜音の姿はなく白いベッドの上は私一人だった。


ジュージューと音が聞こえるし、なんかいいにおいがする。



眠い目をこすりながら起き上ると、キッチンに怜音が立っていた。


「あ、起きた。おはよ」


「…おはよう」


「メシ、食える?オムレツとソーセージ焼いた」


「いいにおい…本当に、何でもできるんだね、怜音」



私がそう言うと何も言わずに微笑んで、お皿をキッチンのカウンターに置いた。


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