舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「別に、パンツ見えててもいいじゃん。可愛いって」


「ヤダ。変態」



「おお、言うね。シャッチョさんに向かって」



笑いながら私の頭を撫でて、怜音はカウンターに座った。


私には背を向けてくれている。


さっとデニムに足を突っ込んで、私もカウンターに座った。


「お目覚めいかがかな、姫」


「最高。いつも食べてる朝ごはんより超豪華。おいしそう」


「ははは。そうか」


怜音が作ってくれた朝ごはんはホテルで出てくるようなオムレツにぱりっと焼かれたソーセージ、グリーンサラダにオレンジジュース。


残念ながらパンは切らしていたらしい。


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