舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「…ねえ」


「はい」


「今日、ちょっと時間ある?」


「え?ああ…午後から練習に」


「ちょっとでいいから、一緒に来て」



そう言って怜音は私の腕を掴んで、引きずるように歩きだした。


「え?!ちょっと・・」


やばい、やばくないですか、この状況。



ホストに連れ去られてしまう。



私はこの時、本気でそう思ったんだ。


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