=寝ても覚めても=【完】

「女の子。弥栄より一つ下。でもお土産のお菓子は取り合いになるかもしれない」

「えー・・・」


こいつ、そういえばそうなんだった。

すっかり忘れていた。



あれから注意して部屋の花瓶を見ていたら、片づけてもいないのに何度か美しい花束が消えた。

あの色っぽい看護婦はカモフラージュなのか、それともこっちが冗談なのか。



・・・もう気にすることはない。

どうせもうすぐ主と顔を合わせる事もなくなる。



「ナオさんの弟さんの赤ん坊はどうなりましたか?」

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