4人の嵐
手を体の下に滑り込ませて、力を入れる。
……は?
か、軽っっ!
力入れすぎて、那子ちゃんの体重と見合ってなくて、後ろによろめく。
『ぃっしょ…と』
那子ちゃんを元の布団に下ろす。
顔がどうしても近くなってしまって。
申し訳ないなとか思いつつ。
役目を果たして、自分の布団に戻ろうとしたら、那子ちゃんの笑い声が聞こえた。
『?』
ちょっと怖いよ、那子ちゃん?
「お父さんって……アハッ」
…俺!?
違うよな?違うよな?
那子ちゃん寝てるし……
でも、俺の夢じゃないかもしれないし!
「大丈夫ですよ…真人さん」
…やっぱ俺か!
しかも励まされてるし。
いいさ、俺はどうせふけ顔だよ!
真人side―終―