線香花火【企・短】
パチパチ…
調子良く砂浜に降り注ぐ火花
私今度もいい感じ♪
そう思っていた時レイが変顔で私を覗き込んだ
「…ぷっふふっ
…あ゙ーーーーー!!!」
私が噴出した瞬間私の持つ線香花火の火だねが砂浜に落ち色を消した
しかも…
「一番綺麗な所だったのにっ!」
私が立ち上がり怒ると、噴出したレイの火だねも砂浜に墜落した。
「あぁ…!」
情けない声を出すレイ
私はあっかんべをする。
「ズルするからだぁ~!」
「でも勝ちは勝ち、負けは負け!
ナナミの番!」
ニヤリと笑ったレイを私は睨みつける。
自分はスポーツマンの癖にっ!
勝負は正々堂々とでしょう?
心の中で異議を唱えながらふとある事に気付く。
「ねぇ…あれ?大学って…レイ、プロのサッカー選手のスカウト来たんじゃなかったの!?」
私の質問にレイは顔を曇らせた。