線香花火【企・短】


レイは顔をクシャクシャにして笑ってる。



ドキッ…



その笑顔をみて跳上がるハートを持つ私は


やっぱりお子ちゃまなのかな…?



でもドキドキせずに居られないよ


だってレイの事好きだもん


好きな人の笑顔みたら


嬉しいもん!



一緒に居られたら


幸せだもん!



好きだよ…レイ



そう言葉に出せたら

この苦しい胸の締め付けから開放されるのかな?


でも言って、この関係が崩れて本当に離れ離れになったら…?



私の世界は真っ暗だ



それだけは絶対にイヤ…



「ん?」



私の目線に気がついたレイが私を覗き込む



「う…!ううん!何でもないよ!
コレ!私最初コレがいい!
火つけてっ♪」


「…はいどうぞ。」



セットの中から2本花火を抜取り、レイに火をつけて貰った。



シューー…

ジュポーー…



花火達が音を立てて赤や緑の光を噴出す

レイも花火に火を付け私の横に来る



キレイ…



混ざり合う花火の色



海を背景にすると星クズが海に降り注いでいるみたいで


幻想的で素敵




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