白×黒
【麗side】
♪~~♪~~♪~~
「あ、メール来た」
俺は携帯電話を取り出した。案の定大吾からのメールだ。
『
おす、大吾だ。
マジか?それ絶対誰にも盗られんじゃねえぞ。てかまだ女子にも見せんなよ。
食料の件は了解した。こっちもなかなか収穫はある。一旦合流しよう。さっき海斗と話し合って決めたけど、これから白の基地は体育館にする。てことでそっから体育館まで来てくれ。
』
俺はメールを読み終え、銃をポケットに入れ家庭科室に居る女子に呼び掛けた。
「おい、大吾が一旦体育館に集合だって。行くぞ……っておい宇野? どうしたんだ?」
俺は入口付近で蹲っている宇野にしゃがみ込んで声を掛けた。でも宇野は首をふるふると横に振るばかりで何も言わなかった。慌てて愛が横から入る。
「あ、大丈夫だよ麗! 美沙はあたしが着いてるから! さ、早く体育館に行こっか」
「あ、ああ……」
俺は愛に押されながらそのまま家庭科室を出た。後からぞろぞろと食料を持った女子達も出て来た。俺はそ、と和音に近付いて言った。
「和音、どんだけ食料見つかった?」
「あ、麗。結構見つかったよ。多分1週間は凌げるんじゃないかなぁ」
和音はそう笑った。「一週間もぉ?」と俺は突っ込みを入れた。
その時だった。