君の手が奏でた夢
 
悲しくて
その笑顔を見れなくなった。

気付いたら机の上に


ぽたぽた

ぽたぽた


涙の粒がこぼれて。





「えっ?!雲雀?!」


うろたえてる音羽クンを
初めて見た。


「ごめん。なんでもない…」


その時はそう言って

席を立つのが
精一杯だった。





音羽クンは悪くないのに
あんなに動揺させて…。

分かってたことなのに。

叶わない恋だって。

だから消そうとまで
したんじゃないか。



どうして

頭と心の考えは

一致してくれないんだろう。


 
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