君の手が奏でた夢
 
(もう何も望まないから)

(この想いをこれからも)

(胸に秘めていてもいい…?)





音羽クンを見るたびに

心の中で
そんな質問をしてしまう。

彼が笑いかけてくれるたびに

この恋を
許されてる気がして

私は力を貰ってた。





そのおかげか
音羽クンとの会話は
前よりもスムーズになってた。

相変わらず

私の胸はどきどきと
激しい音を立てて

決して
冷静な状態じゃなかったけど。


「あ!雲雀!」
「ココア一口ちょーだい」


「いいけど…今度倍返しね?」


なんて。

ふざけて

笑って

まるで昔からの
親友みたいに過ごせた。

 
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