―優等生乱用


私は彼の背を送って、


自分も帰ろうと歩き出した。



が、見たくないものを見てしまった。



一気に現実に戻される。



目の前で口をあんぐりと開けていたのは


スーツ姿の成人男性。



こいつの顔は朝にも放課の時も見た。


そう、毎日な。


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