―優等生乱用

「いやっ!!

そうじゃなくて……!!!」


大塚は大げさに戸惑う。

こんな大げさに反応するから

生徒からいじられるんだ。



「そうじゃなくって…


学校じゃ恋愛に興味なさそうな新井さんが

彼氏がいて、とっても可愛らしい顔をしていたから」


彼は微笑む。

私、そんな温かい目で見られるような

可愛らしい顔をしていたのか!?


驚いて頬を触る。

そんなところを見られてしまうなんて…。


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