―優等生乱用


クラスの女子が私に問う。



「新井さんってどこの大学に行くの?」


すかさず作り笑顔で返す。



「専門学校だよ」


「へぇ、意外~!!」



周りは私のことを頭が良いと思っている。


実際、頭が悪くて遠くのバカ校に行くしかない。



なら、専門学校に行こうと決めた。




「何するところ?」


「出版関係」


「似合う!!」



カチンときた。


もちろん、顔に出さない。


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