―優等生乱用



意識が戻ったとき

秋は私に服を着させてくれた。


そしてオレンジジュースを私に差し出す。


私はそれを受け取り、一口飲む。



なんだかちょっとぼーっとする。


「えぃっ!」


秋が私の頬をつまむ。



「もー!」


互いに笑う。



「そろそろ出ようか」

どちらともなく言って

カラオケを出た。



気持ちとは裏腹に。



< 47 / 111 >

この作品をシェア

pagetop