―優等生乱用



「ゆん?」

無言でいる私に夕方に聴いた声が問いかける。


「寝てた?」

「…うん」


秋の電話で目が覚めたが

わざと眠そうな声を出す。



「夜遅くにごめんな」


「大丈夫」



秋が話す事を阻止しようかと思った。


秋の口から何も聞きたくない。



もぅやだ。




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