―優等生乱用



「実はさ」


あぁ…


時間よ止まれ。


世界よ止まれ。



そして連れてってほしい。


秋の元へ…。





「同じ学校の部活仲間のお姉さんに

気に入られちゃって…」


その続きはなんとなくわかっていた。


秋は気まずそうに言った。



「そのお姉さんに子供ができた」



聞きたくなかった。



「誰の子?」


分かりきっていることを聞いてしまう。



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