―優等生乱用
☆
ミライからメールが来た。
面倒だからそのままぶち切る事にした。
あんたは世界に染まりすぎ。
何が
「彼女でいるより
女友達でいたほうが楽しいだ」
だよ。
私に恋バナなんかしてくるな。
すると電話がかかってくる。
自分の部屋で大音量を消すように
私は電話に出た。
「もしもし?」
我ながらけだるそうな声だ。
「イマちゃん?」
“カコ”か。
カコはいつも通りに
おどおどした震えた声で言う。
「もぅ僕、ムリだよぉ。死にたい」
いつもの自殺志願者。
あのね、私は今、ミライに
“人に興味なさすぎ”と言われたの。
つまり、あんたにも興味ない。
しかし同じ使命を下された仲間だ。
あんたが死ぬ事で
もしかしたら私も面倒な事に
巻き込まれるかもしれない。
“あの人”の考えている事は分からない。