―優等生乱用


「今日も夕飯一緒に食べれない?」


「うん、ちょっと門限が…」



私はケータイを時間を確認する。


「そっかぁ」


秋が寂しそうな顔をする。


そんな子犬みたいな顔しないでよ。



「また遊ぼうね」


駅の改札で秋の胸にこつんと頭を乗せる。



「うん、もっと遊ぼうね」


秋が優しい声で言ってくれた。



―大好きだ。


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