忘却の勇者

「大丈夫大丈夫。僕こう見えても結構強いし」


「そういう問題じゃなくて! 店長もなに考えてるんですか! 魔物退治を依頼するなんて非常識ですよ!」


「えー。だってオレオ君強そうじゃん。ねー」


「ねー」


「仲良くハモらないでください!」


すっかり意気投合してしまった男達。


マリは深いため息をこぼし、オレオが食べつくした食器を黙って片付け始めたのだった。




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