忘却の勇者
「だよね。特にロリコンという史上最悪の性癖の持ち主だと尚更性質が悪いよね」
「だよな。ロリコンはないよな普通」
「ないよねぇ」
「……死んでいいですか?」
攻撃の矛先が思わぬ方向へ向いてしまった。
まあでも、ロリコンはないと思う。うむ。
「たくっ、明日は予定があるってのに……さっさと終わらせて帰りたいぜ」
「予定? 他の作戦でもあるの?」
「嗚呼、違う違う。完全プライペード。所謂デートって奴だな」
自分で言って照れたのか、口元がニヤつくエクター。
するとオレオは神妙な面持ちになり、
「デート……脳内彼女とかじゃなくて?」