忘却の勇者
突然のことに同様を隠せない二人だが、アモスは冷静にこう口にした。
「その時が訪れた。今の君なら彼にも認められるだろう」
謎の言葉を残すと、オレオとマリは光の渦に飲み込まれた―――
そして現在に至ると言うわけだ。
謎の空間に飛ばされて、気付いたら螺旋階段の中央部。
とりあえず永遠と階段を昇り続け、ようやく頂上へ辿りついた。
無機質な白い空間。
窓もなく目がチカチカと痛くなるが、白の世界に唯一異形の物が置かれていた。
部屋の中央に置かれた台座にはめられた、これまた純白の大剣。
なんだこれは?
剣に近づき手を触れようとすると、剣の影から一匹のドラゴンが飛び出してきた。