恋ノ音色 ~聴コエヌ音~
『・・・いから。』

「え?」

『弱いから。 私みたいに弱くてすぐに散っていく儚すぎる花だから・・・ですよ(ニコ」






-笑った-





でも・・・
でもその笑顔は満面の笑顔ではなくてどこか悲しそうで、不安そうで・・・そう、まるで何かをココロの奥に隠してでも無理に作った笑顔だったんだ・・・・・





そんな事を考えていると君の言葉で一気に現実に引き戻された。





『・・の・・・あの。』

「あっ、なに?」

『腕・・・離してもらえませんか?』

「ゴメン。」





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