恋ノ音色 ~聴コエヌ音~
そう言って手を離すと君は僕から逃げるように走って行ったんだ。




あの時、君が見せた悲しそうな顔が僕の頭から離れない。

気がつけば、僕はいつも君の姿を目で追っていた。



そうするとわかったことがある。



君はいつも空気のような存在で毎日を過ごしていた。

どうしてそんなに目立たないようにするのか僕にはわからない。





・・・・・・わからない・・・





わからないけどなぜか君から目が離せない。

君の事が気になるから?

君に興味がでたから?

君がどんな人か知りたいから?




・・・ちがう。




どれも違う。



この胸の高鳴り方は上のどれにも絶対にあてはまらない。

それにふわふわとしている君をずっとそばにいて守ってあげたくなる。









このキモチはなに・・・・・・・・・?
















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