君はガラスの靴を置いていく
└不協和音
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次の日、目が覚めるとみんなリビングで寝ていた。あれから俺も悠里も花火に混ざり、結局明け方までばか騒ぎをしていた。
『あー腰いてぇ………』
さすがに床で寝ると身体中がギシギシ言っている。
周りを見ると女子達は寄り添いながら、まるはソファー、増田は腹を出してすごい格好で眠っていた。
そして何故か悠里は俺の隣で寝息をたてている。
白いタオルケットに包まれながら寝ている顔は天使みたいで、どう見ても悪い女には見えない。
だから男は騙されるんだろうけど。
携帯には朝早く千花からメールが届いていた。
【今日の夏期講習4時に終わるんだけど、
待ち合わせ時間決まったら連絡してね】
そう言えば千花と会う約束してたんだっけ。
『おはようございます、先輩』
気付くと悠里の目は開いていた。
『おはようってもう昼だけどね。つーかなんで隣に居るの?添い寝なら増田にしてやれよ』
『えー先輩が寝てる私の隣に来たんじゃないですか』
『嘘つくな』
クスクスと笑う悠里はスッピンで、素顔でもここまで美人はなかなか居ない。さすが読者モデルをやってるだけはある。
その後みんなを無理矢理起こして、適当に昼御飯を食べた。
『先輩達も車で帰ります?』
悠里は電話で誰かを呼び出していた。おそらくパパと呼ばれる人だろう。
さすがにそんな車に乗って帰れる訳もなく俺達は行き同様、電車で帰る事にした。