君はガラスの靴を置いていく
TIME OF REPEATEDLY 青い春
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それから数日が経って、俺はいつものように昼過ぎまで寝ていた。耳元で携帯が鳴っている気がしたけど無視。
すると、ドタバタと階段を上がってくる音がして、勢いよく部屋のドアが開いた。
『ちょっと、宮澤っ!まだ寝てんの?
昨日行くって連絡したじゃん』
うっすらと目を開けると、そこにまるが立っていた
『………なんだ、まるか』
『なんだじゃないよ!
何回電話したと思ってんの?』
つーか、まるが勝手に上がってきたって事は玄関の鍵開けっ放しかよ。不用心だな、まったく。
『……んで、何の用だっけ?』
俺はあくびをしながらベッドから起き上がった。
『自転車だよ!昨日取りに行くって言ったじゃん』
あぁ、自転車ね。
そう言えばまるに借りたままだった。
『もう、相変わらず部屋汚いし、たまには掃除ぐらいしろよ』
まるは俺の部屋に来ると何故か片付けをはじめる。まるは綺麗好きだから散らかってんのは許せないんだって。
『………お前が彼女だったら良かったのに』
『はぁ!?なにキモい事言ってんだよ?』
結局まるは掃除をしてくれた上に、昼飯までコンビニで買ってきてくれていた。