君はガラスの靴を置いていく
└時の流れ
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それから数日が経って今日は休日。それなのに何故か朝から家が騒がしい。
俺は雑音をふさぐように布団にくるまった。
ドタッドタッドタッッ!!!
乱暴な足音が階段を上がってくる。
だいたい習慣で誰の足音か分かるけど、
この足音は………
--------------ガラッ!!
『おい、いつまで寝てんだ。さっさと起きろ』
俺の部屋に入るなりすぐに蹴りが飛んできた。
ベッドから転げ落ちた俺は言うまでもなく、目覚めは最悪。
『痛ってぇな!誰だよ……』と、威勢よく言ったものの、俺の戦意はその人物を見て無くなった。
『げ、兄貴』
それは久しぶりに帰ってきた長男の“圭にい”だった。ちなみに名前は圭介。
『ったく、気楽な学生生活送りやがって。お前が
どんだけ成長したか確認してやるよ。おらっ』
『あー、やめろ!つーか何?なんで居るの?』
圭にいは何故か俺のズボンを脱がそうとしてる。
昔から兄貴達にいい思い出はない。
雑用みたいに扱われ、プロレス技をかけられて気絶した事もあったっけ。
俺が高校生になっても帰ってくればいつもこうしてガキ扱いだ。