君はガラスの靴を置いていく




俺の中であの圭にいの結婚のインパクトがでかすぎた。俺がどんだけ不真面目に生きていても兄貴よりはマシだろうと勝手に自負していた。

それなのに幸せそうな兄貴を見たら“あぁ、俺ってダメだな”とか“少しは真面目になろう”とか感情的になったりして、

まぁ、結局最後には遊べる内に遊んだ方がいいというダメな結論にたどり着いてしまうんだけどね



『今年の球技大会は男子はサッカー、女子はバレーに決まったから宜しく』


その日のホームルーム。担任は何故か生徒以上にやる気満々で優勝したら打ち上げ代を出してくれるらしい。


そんな事言ったらみんなの士気が上がるからやめて欲しい。

俺はさっさと負けてさっさと見学したいのに。


『つーか急じゃね?なんで男子がサッカーなの?
体育館でバスケの方がいいじゃん』


不満をまるにぶつけてみた。


『いや、わりと前から話し合って決めてたよ?競技種目も投票して決まったみたいだし』


『え、そうなの』


行事ごととか本当に興味ないからなぁ。そう言えば放課後とか女子達が横断幕とか作ってたっけ。


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