君はガラスの靴を置いていく
└宣戦布告
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それから数日が経って約束通り千花とは普通に話せるようになった。すれ違えば挨拶もするしたわいない質問も気軽にする。
増田達なんて見かければ手を振ったり、目が合えばニコリと笑いかけてくれる時もある。距離は明らかに縮まった。
……………友達として。
『なーんか先輩って自分で自分の首絞めてるように見えるんですけど?』
授業が終わり休み時間、珍しく悠里が2年の階に来た。なんでも増田から友達を紹介してくれと頼まれたらしくどんな子がいいのか聞きに来たんだって。
『あ、写メの中で好みの子いたら言ってください。彼氏が居る子も居ますけどね~』と携帯ごと増田に渡していた。
『先輩も諦めて違う子探したらどうです?』
悠里は便乗しようと増田の周りに集まる男子を遠目で見ている。
悠里は味方なのか敵なのかよく分からない。この前は協力するとかなんとか言ってたくせに。
『だって友達とか1番遠い存在じゃないですか。
何人もいる中の一人ですよ?』
悠里は適当に増田達に相づちを返しつつ、鋭い言葉を俺に向けた。