君はガラスの靴を置いていく



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次の日の朝、学校に行くと後輩が俺の事を待っていた。友達も付き添いで居たけどこの雰囲気はきっとアレだ。



『俺に話しってなに?』


人目を気にして一応場所を変えた。体育館へ続く通路なら今の時間誰も居ないし。



『あの………洋平先輩が最近彼女と別れたって聞いて』


確かこの子は茜ちゃんだっけ。

何度か話した事はあるけどそんなに親しくはない。


一緒に居る友達は派手なのにこの子は割りと清純派で、なんとなく千花と被る。



『わ、私、先輩の事ずっと好きで。良かったら私と付き合ってくれませんか?』



面と向かっての告白。なんかこうゆうの久々かも。俺の事好きって言う女の子はだいたい軽いから、


“付き合おうよっ”

“まぁ、別にいいけど”

で、簡単に成立してしまう。



『………それとも先輩、好きな人とか居たりしますか?』



その顔がちょっと可愛く見えて心が揺れた。

今、彼女居ないし普通にいい子そうだし断るにはもったいない。


でも、後輩ってちょっと面倒なんだよな。

今まで付き合った年下の子達はみんな焼きもちやきだったし、電話に出ないだけで浮気してるとか言うし。



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