君はガラスの靴を置いていく
└恋のかけひき
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いつものように屋上に行くと、何人か先客がいた。外は暑いけど屋上は風が吹き抜けるから割りと涼しい。
『女の子と昼飯とか緊張するんだけど、俺』
何故かまるが千花を見るなりガチガチになっていた
千花は冷やしたぬきを持ち、恐る恐るコンクリートの上に座る。
『は?普段女子と飯食べてるじゃん』
今日は二人だけどクラスの奴らが合流する時もあるし、勿論女子だっている。
『俺が言ってんのは女の子!俺らの周りの女子は女の子じゃないし』
確かに千花は品があるし、無造作にあぐらもかかない。今だってチョコンっとお姫様座りしてるし
『はいはい、分かったから。あ、千花。こいつ丸山。あだ名はまるだから』
俺は割りばしを割り、カツ丼を食べ始めた。
『まる……やま君。糸井千花です』
『丸山君だって!宮澤、どうしよう俺っ』
バシバシと俺を叩いてくるまるがすごいうざい。
丸山君って別に普通だろ。