君はガラスの靴を置いていく
TIME OF REPEATEDLY 約束
千花は隣町に住んでいて、一人っ子。きっと大事に育てられてるんだろうなって分かる。
好きな食べ物はリンゴで、嫌いな食べ物は椎茸。
料理は苦手だけどホットケーキは作れるんだって。
本当はもっとブッ飛んだ事聞きたかったんだけど、いい感じにやり取り出来てたから止めた。
結局メールは俺が寝るまで続き、もしかしたら返信しないとダメとか思ってたのかな?何にせよこんなに長くメールしたのは久しぶりだった。
千花は俺が質問をする度に同じ質問を返してくる。
住んでる場所、家族構成、好きな食べ物。
俺には二人兄貴がいて、二人とも歳が離れているから自立している。
滅多に家に帰って来ないし、彼女が居るかも分からない。男兄弟で恋愛の話なんてしないし。
父親は普通の会社員で母さんはパート兼主婦。
母さんはあまり口うるさく言わない。夜遅く出掛けても帰って来なくても。
ただ影から冷ややかな視線は送られるけど、わりと他の家と違って自由。
多分、兄貴二人で経験済みだからか思春期の反抗期ぐらいじゃピクリともしない。むしろ野放しで自己責任でなんでもやれって感じ。
その反動か兄貴二人は相当やんちゃだったけど、
今は真面目に社会人やってる。
自由にしてもらった分、恩返ししないとと子供ながらに思うんだと思う。これが母さんの子育て方法。
よって、今の俺はこんな感じ。